英語絵本の『多読』で
小学生、未就学児の
英語力を伸ばそう!
家庭学習でまず始めたい!
『英語絵本の読み聞かせ』
英語を習得するのに必要な学習時間は3000時間程度といわれているのですが、学校の授業だけではこの時間に到底届かないので、家庭での学習は英語習得の成功のカギになります。
子どもが家庭で英語を学ぶ教材としてベストなのは、絵本です。就学前や小学生のうちに、英語のインプットの時間を増やす手段として、絵本ほど手軽で効果的なものはありません。
手始めは、「英語絵本の読み聞かせ」から。読み聞かせでもっとも大切なのは、「ストーリーを楽しむ」ということです。ストーリーを認識できるようになると、子どもの世界は一気に広がります。子どもたちは「英語を学んでいる」のではなく「ストーリーを楽しんでいる」という感覚で絵本を読みます。絵があると、ストーリーの理解の補助になるので、絵本はとても魅力的な教材です。
また、未就学児や小学生の低学年の子どもは、「音」をよく真似します。「英語を聞いていたら、子どもがカタカナ発音ではなく、聞いた音をそのままリピートした!」なんてことを経験された方もいるかと思います。 絵本の読み聞かせの中で良質な英語の音にたくさん触れることは、”リスニング(聞く力)”と”スピーキング(話す力)”に影響してきます。もちろん、”リーディング(読む力)”も一緒に伸ばせる、かなり優秀な学習法です。
大好きな絵本をたくさん読んでインプット!
【多読】は子どもにこそおすすめの学習法
『多読』とは、読んで字のごとく、「大量の英語の本を読んでいく」という、いま注目を集める学習法です。学習のあらゆる面で効果的な『多読』ですが、最も効果が表れるのは「語彙の増加」「文法の知識の獲得」と言われています。つまり、 ”リーディング力(読む力)”が伸びるということです。もちろん、読み聞かせであれば、”リスニング力(聞く力)”も同時に伸ばすことができます。
ただ、 多読の最大のメリットはここではなく、『子どもが楽しんで本・英語に触れる。その時間を最大化することができる』という点だと考えています。英語学習は時間がかかります。一瞬で習得する方法はありません。長期戦を見据えた時に、子どもにとって「楽しい」という感覚は最も大切なものです。「楽しい」という気持ちに勝てる効果的な学習法は、存在しないのではないでしょうか。
多読を効果的に行う3つのポイント
①好きなジャンルの本を選ぼう!
多読は「楽しい」気持ちが最も重要。子どもの直感で楽しそうな本を選ぶ姿勢が大事です。飽きたり、思ったよりつまらなかったら、途中でやめて他の本を選んでいいんです。子どもの「楽しい」「好き」をできるだけ尊重した本を選びましょう。
②ちょうどいいレベルの絵本を選ぼう!
「好きな本を読む」ことが一番良いのですが、学習効果を考えると、ちょうどいいレベルの絵本が学習効果を最大化します。「ちょうどいい」とはかなり曖昧ですが、ある研究によると「その本の98%ぐらいの単語を知っている」状態だそうです。つまり、子どもの英語力よりも、ほんの少しだけ難しいレベルの本を選ぶと効果的です。
ただ、そう言われても難しいと思います。そんな場合は、子どもにとって簡単な本をたくさん読んでいく、という進め方で大丈夫です。
③絵本の文章は一語一句訳さずに、意味の分からない単語は飛ばしながら読み進め、「曖昧さに耐える能力」を伸ばそう!
英語をはじめとする言語の習得で重要なのは、『曖昧さに耐える能力』だと言われています。『曖昧さに耐える能力』があると、文章を聞いたり読んだりしたときに、少しくらい分からない単語があっても前へ進み、要点となる単語をつなぐだけでだいたい意味が分かるようになります。英語を英語のまま理解する力がつき、”リスニング(聞く)”や”リーディング(読む)”に強くなります。
多読でも大切なのは、子どもの中の理解を大切にすること。大人はついつい「この単語の意味はわかる?」と口をはさんでしまいます。僕たち大人の反省すべき点ですね。気持ちはわかりますが、できるだけしないようにしましょう。
ただ「うちの子、本当に理解しているのかしら…?」と不安になってしまう気持ちも理解できます。そんな場合は「この本はどんなお話だったか教えてくれる?」と子どもにストーリーの全体像を聞いてみましょう。お話の要約は、多読の効果を高めてくれます。
音読は最強の英語学習法!
英語を「読む・聞く・話す」力を同時に伸ばせる万能な学習法、それは音読です。
『音読で”リーディング力(読む力)”が伸びる!』
我々は、「文字を見る」⇒「脳内で音声化」⇒「意味理解」というプロセスで単語の意味を理解しています。文章を黙読するときも、しっかり脳内で音声化しているのです。音読はこのプロセスを高速化することに貢献してくれます。たくさん音読をすると、”リーディング力(読む力)”が伸びるのはこのためです。
『音読で”リスニング力(聞く力)”が伸びる!』
モデルの音声を真似して、発音や英語の音のつながりを意識しながら行う音読は、”リスニング力(聞く力)”も伸ばしてくれます。
『音読で”スピーキング力(話す力)”、”ライティング力(書く力)”』が伸びる!
音読は、基本的に文字を見ながらそれを言語音声化する作業なので、正しく発音すれば”スピーキング(話す)”の練習にもなりますし、文字をしっかり見るので”ライティング(書く)”にも役立ちます。
ただ、独自の方法で間違った音読をしていては、力は伸びません。そのため、音読の際に発音の良し悪しを判断できる評価者やシステムの力を借りること、もしくはモデル音声をしっかり真似るという方法が効果的です。
まとめ
小学生、未就学児から
始めたい!
英語力アップの取り組み
-
英語絵本の読み聞かせからはじめよう!
大切なのは、ストーリーを楽しむこと。
同時に”リーディング(読む)””リスニング(聞く)”
“スピーキング(話す)”能力を高めることができる! -
英語絵本の多読で、さらに”リーディング力(読む力)”を伸ばそう!
好きな本、ちょうどいいレベルの本をたくさん読もう。
絵本に分からない単語があっても読み進めて、
『曖昧さに耐える能力』を身につけよう。 -
音読は4技能を同時に伸ばせる最強の英語学習法!
モデル音声を真似して音読、評価を受けながら、
正しい発音を習得していこう!